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2022/12/01(木) 昆虫観察を趣味にする (ぱぱさん)

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 今朝、子どもたちに福音館書店の「新版かまきり(得田之久 文絵)」を読み聞かせました。輝く目で食い入るように見つめる、子どもたちの姿がありました。さて、得田先生のあとがきに興味を惹かれましたので、冒頭のところを書き出してみます。  「カマキリのことを『公園の草むらに棲む小ライオン』と例えた研究者がいましたが、一度でもこの虫が狩りをする姿を目撃した人は、納得するでしょう。草むらに咲く花にとまった美しいチョウを見つめていると、花影からカマキリがチョウを狙っているのを見つけて、ギョッとすることがあります。息を殺して見ていると、カマキリはじわじわとチョウに忍び寄り、捕獲体制が整うと、一呼吸おいて、素早く折りたたんだ前足を突き出して捕まえます。この光景は、まさにテレビや映画で見かける、アフリカの大草原で狩りをするライオンの姿と同じです。カマキリを見ていると、『昆虫は、わたしたちの生活圏のすぐそばにいる野生の動物だ』ということを、つくづく思い知らされます。まだ野生をたっぷり残した小さな子どもたちが昆虫を大好きなのは、野生の血が引き合うからだと思います。(以下略)」  素敵な文章だなと思いました。「捕獲体制が整うと、一呼吸おいて~」、この「一呼吸おいて」とは、熟練した観察者でなければ発見できないことだと思います。「まだ野生をたっぷり残した小さな子どもたちが昆虫を大好きなのは、野生の血が引き合う~」、道理で、絵本を見つめるお子さまたちの目に、まぎれもない「野生」が宿っているわけです。  人間の「野生の血」は、大人になると影を潜めるだけで、残念ながら無くなるわけではないのですね。その証拠に、国と国とが争う状況になると...。周知の通りですから、悲しいことです。  「野生の血」が濃い人は、そのことを自覚して、昆虫観察を趣味にすることで、自己コントロールをすればいいのではないかと思います。アフリカの大草原で、シマウマやバッファローやヌーを狩るライオンを想像しながら、その辺の原っぱで、チョウを捕まえるカマキリを見て、己の中の「野生の血」を活性化させてスッキリし、みんなで仲良くやっていきましょう。