2024/03/01(水) 流れ星、迷える子羊でいてね (ぱぱさん)
例年のことですが、毎年1月から3月にかけて、年長さんの保育士への甘えが、まあ激しくなりますねえ。私の膝の上にも、朝から乗ってきて、私の二の腕の筋肉(通称、振袖?)を触り続ける女の子がおりまして、「ぱぱさんと、なおさんと、おんなじくらい気持ちいい!」。私は、「そりゃ、熟成しすぎて、たるんでますから...(なおさん、ごめんなさい)」。そのあとは、私のお腹を触って、「お肉いっぱい~」。私は、「大トロでっせ!お金かけてまっせ!」。 きっと、私たち保育士も、無意識に「もうすぐ1年生なんだから」、「もう立派なお兄さん、お姉さんなんだから」と、年長さんに、何らかのプレッシャーをかけているのかもしれません。まあ、「その時になって困らないように、前もってやらせておく」、「予行演習」、これは親心というものなのかもしれません。子どもは、それを敏感に感じ取り、その反動として甘えてくるのだと思います。 「その時になって困らないように、前もってやらせておく」のがいいのか...、「そんなにやらなくても、その場になったら案外できちゃうもの」なのか...。「転ばぬ先の杖」か...、「案ずるより産むが易し」か...。これって、もしかしたら幸福論ですよね。キリスト教や仏教でも、それが核心部分で、「あんまり先、先と考えていたら、詰まってしまいますよ。その時になったら、考えればいいじゃありませんか。その方が幸せでは?」といったような教えが多い気がします。なんだか、ホッとします。 さくらそう保育園では、まだ見えないものを信じて、待つ保育を目指したいと思います。今はまだできないけれど、その時になれば、きっとできると信じて、見守る保育ができたらいいなと思います。「みんなと同じ行動が出来ない」という行為をすることによって、自分に降りかかるプレッシャーに何とか耐えているお友だちに対して、「3月31日までは流れ星、迷える子羊でいてね。」と、応援したいと思います。