2021/04/01(木) 家事を一緒にすること

   あの有名な開成中学校・高等学校の元校長・柳沢幸雄さんのコラムが、2021/2/22の朝日新聞に載っていました。「時代は、親の時とは大きく変わっています。・・・子どもたちに考えてほしいのは、自分の手に職をつけることです。技術革新がどんどん進んで、日本経済が今以上に衰退しても生き残れる何か、好きなことに関連する職を、柔軟な発想で見つけてほしいのです。」柳沢さんは、好きなことに関連する職を柔軟な発想で見つける例として、なんと東大卒クイズ王の伊沢拓司さんをあげています。彼はクイズを職業にしたというのです。なんて柔軟な発想なのでしょう。他の人に無い何かを見つけたのですね。

 柳沢さんはこんな話しもされています。「親は、幼少期から、様々なえさをまいてやるといい。それは、習い事を増やすということではなく、例えば、家事を一緒にするということだ。家事を一緒にするなかで、『なぜ?』ということを体験・解決していくこと、例として、普通のゆで卵は白身から固まっていくのに、温泉卵はなぜ黄身から固まっていくのか?・・・洗剤には、なぜこんなに種類の違いがあるのか?・・・等々、身近な中の『なぜ?』を放置せずに、じっくりと答えを見つけていくといい。」

 柳沢さんは、教育を「なんらかの型にはめること」だとは考えてないようです。生徒がみずから自由に考え、実行することを推奨しています。教師の役割は、子どもに内在しているものを、一人ひとりにとってほどよいスピードで引っぱり出すこと、とも述べています。この考え方は、自由遊びを中心とする保育、すなわち、子どもみずからが考え、実行し、結果として得たことを基に再考察をして、次なる行動を起こす。そんなことを期待しながら、じっくり待つ保育と通じるところがあるように思います。さて、遊び中心のさくらそう保育園のお子さまは、将来、どんな職業につくのでしょうか?楽しみでなりません。

 それにしても、家事を一緒にすることが、変わっていく時代の中で、自分らしく食べていける人間にすることにつながっている・・・・これはいいことを学びましたね。

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