2022/04/01(金) このブログについて リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ 3月 31, 2022 昨年度まで、代表のぱぱさんが書いてきた[気まぐれコラム]ですが、今年度からは、東領家園の管理者のすけさんと、朝日園の管理者のうめさんが加わって、三人で順番に書いていきたいと思います。それぞれの個性を活かした内容になると思いますので、どうぞご期待ください! リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ コメント
2023/08/01(火) 座談会 #4 [思いを否定しない] 7月 31, 2023 (…前回からのつづきです) (ぱぱ) 前回の座談会の趣旨は、子どもの一見マイナスと思われる行動も実は大切なのでは、ということですが、すけさんはどう思いますか? (すけ) 思いをくみ取るときに心掛けていることの一つに、その思いを否定せず「そうか、そうか」とありのままを受け止めるという事を心掛けています。 子ども達の思いをくみ取ろうとしたとき「聞いて聞いて!」と話したり意思表示をして思いを伝えてくれれば良いのですが、友達の玩具を取ってしまったりしていてなんて時には、すんなりと思いを伝えてはくれません。そんな中、やっと話したりしてくれても、そこですぐさま「欲しくても取っちゃダメでしょ」などと否定してしまっては、それ以上思いを伝えることも、こちらの話も聞くことも嫌になってしまうでしょう。そして再び何かあった時も「どうせ怒られるし(否定されるし)」と始めから思いを伝える気もなくなってしまうと思うのです。そうなってしまっては子どもの思いをくみ取ることも大変難しくなります。ですので、思いを伝えたら、受け止めてくれると言う、子ども達にとって思いを伝えやすい保育者であることが思いをくみ取るうえで大切であると思うのです。 また、この思いを受け止めてもらえると関係性は、子ども達の保育者に対する信頼にも繋がっていき、その信頼は、子ども達が安心して過ごせる環境作りに大きく影響をし、安心できる環境では思いを伝えることもしやすくなり、さらなる思いの受け止めにより、信頼がより高まりと正のスパイラルとして繋がっていくものと思います。 そして、例に挙げました玩具を取ってしまったりと言ったトラブルの時などは、思いを吐き出してしまえば心が落ち着いてくるでしょうし、落ち着けば相手の様子や保育者の言葉かけにと周囲に気を回す余裕も出てくるかもしれません。また、信頼関係のある保育者の言葉は子どもの心に届きやすくなることでしょう。そんな心に生まれた余裕や保育者との関係性がトラブル解決の糸口になるのではとも思うのです。 (ぱぱ) 子どもの一見マイナスと思われる思いを「否定」しないで「そうか、そうか」とありのままを受け止めることで、保育士と子どもの間に信頼を築いていきたい。信頼があれば子どもにとって耳が痛いことでも理解してくれるのでは、と言うことですね。その通りだと思います。 その上で、マイナスなこと 続きを読む
2023/09/01(金) [大噴火] (座談会シリーズ #5) 8月 31, 2023 (すけ) 日々、子ども達の熱い思いが溢れる保育室の中ですので、頭を悩ませることは沢山あります。 2023年度が始まってから、早5ヵ月、子ども達も現在の環境に慣れて、自らの熱い思いを出せるようになってきたことで、子ども同士で、ぶつかりあうことが、あるのです。 (ぱぱ) ぶつかりあう原因は、何でしょうか? おもちゃの取り合いでしょうか? (すけ) そうですね。車のおもちゃ、とりわけパトカー、それからソフトブロックや、おままごとで使う人形などで、取り合いになることが多いようです。特に、2歳さんの思いと言ったら、大噴火級です。一触即発な雰囲気になることも、しばしばです。 例えば、Aちゃんが「Bちゃんに、パトカーを取られたー!!」と怒って、それを取り返そうと、Bちゃんとの引っ張りっこが始まります。 よくよく事情を聞いてみると、「パトカーは、あそこに一時停車していただけ」、すなわち、一見、誰も使っていないように見えるけど、「Aちゃんとパトカーは見えない糸でつながっていた」ということだったのです。 一方、Bちゃんには「見えない糸」は見えないので、「そこにパトカーが置いてあったから、自分の所有にした!!」ということですね。Bちゃんから見たら、しごく真っ当なご意見です。 そうして、二人の取っ組み合いが始まり、それはもう燃え上がるのです。 (ぱぱ) どちらも正論、悪くないですよね。 (すけ) Aちゃんにすれば、「ちょっと置いておいただけなんだから」という思い、取られて辛い気持ち…。 Bちゃんにすれば、欲しい気持ち、「置いてあったから、拾ったんだよ」という思い…。 「こうするのが正しい!」と、大人の意見を押し付けて、采配してしまっては、子ども達の思いに添えない上に、成長するチャンスをも奪ってしまう事になるので、「こうすればいいのに!」と、もどかしい思いを抱えつつも、子ども達の成長を願いながら、大噴火からの衝突に備えて、見守っています。 (ぱぱ) 大人による一方的な采配は、事実をゆがめることに、なりかねませんので、「極力しない」というのは、賛成です。ただ、大噴火中でも、「顔への攻撃は、なし」、「噛むのは、なし」等、保育士がレフェリー役をすることは、必要かもしれませんね。 (すけ) そうですね。レフェリーさながら、危険な時は止められるように、傍らに控えています 続きを読む
2023/11/01(水) [3年かけて…] 10月 31, 2023 Bちゃんは、0歳児クラスに入園してきた女の子です。春生まれで、夏から入園したので、すでに満1歳になっていました。 月齢が高かったこともあってか、入ったばかりの頃から落ち着いていて、身の回りのことも上手にできていました。また、お友だちとのトラブルもなく、泣いたり怒ったりするようなことも、ほとんどありませんでした。 たとえば、はしゃいだお友だちが、ぶつかってしまっても、感情的になるようなことはなく、次はぶつからないように、そっとその場を離れる…、自分が使っているおもちゃを取られてしまっても、ケンカをしてまで取り返すようなことはせず、他のおもちゃをさがす等…、自分が一歩引くことで、おだやかに対応することを選んでいるようでした。 1歳児クラスになると、少しずつ、Bちゃんの声を聞くことが、できるようになってきました。Bちゃんは、お話も上手で、実は、たくさん、おしゃべりしてくれていたのです。 「使ってる…」、「あっち行って…」等、怒鳴らないどころか、耳をすまさないと聞こえないくらい、ひかえめな声でしたが、ちゃんと自分の思いを言葉にしてくれていました。 そして、Bちゃんが、2歳児クラスになった今年度は、さらにしっかりと、自分の思いで行動するようになりました。 独り言のように、ひかえめだった言葉も、相手や、まわりに、ちゃんと伝わるくらい、ハキハキとした大きな声で、話してくれます。また、小さいお友だちが、あぶないことをしていたりすると、やさしく教えてくれたりもします。 そんな中で、個人的に、一番うれしかったのが、抱っこを求めてくるようになったことでした。 それまでは、すべて自分で解決しようとしているかのごとく、スタッフに甘えるようなしぐさは、ほとんど見られませんでした。 それが、自分から抱っこをせがんだり、他のお友だちにまざって、スタッフにちょっかいを出してみたりして、自分の欲求を、素直に伝えてくれるようになったのです。 ただ、Bちゃんの園での様子を振り返ると、心を開いてくれたことを喜ぶとともに、「ここまで来るのに、3年もかかってしまった…」という思いもあります。 それは、「もう少し、深くかかわれていたら、もっと早く、安心してもらえたのでは…」という後悔でもあります。 保育園では、たくさんの子どもたちが、集団で過ごしています。そして、その中には、まだ小さくて 続きを読む
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